
■反転法
■わきボトックス注射
反転法
腋窩(わき)から,アポクリン腺の分泌により特有な臭いを発する状態を腋臭(わきが)といい、通常思春期から始まります。優性遺伝であるため両親のどちらかがわきがである場合が多く、アポクリン腺は耳の中にもあるので大抵の場合耳垢が湿っています。 一方、エクリン腺が原因で緊張などにより手のひら、足の裏、背中などに多量の汗をかくものを多汗症といいます。においはなく、わきがとは関係ないことが多くわきがと違って遺伝性は認められていません。
状況証拠(ガーゼテスト、家族歴、耳垢など)とご本人の希望を加味して手術適応を決定します。 現在最も一般的に行われている手術が反転剪除法という手術です。
わきに1,2か所3〜4cm程の皺に平行な切開を入れ,皮膚を裏返して汗腺をじかに見ながらハサミ(剪刀)で切除していく方法で汗腺の90−95%は除去可能です。
ワキガ・多汗症の治療で大事なことは切開線の大小ではなく、強い臭いや多量の汗を手術によってきちんと抑えることです。そのため当院は確実にアポクリン汗腺・エクリン汗腺を除去できる反転剪除法で行っています。必要最小限な視野を確保し、有毛部プラス1cm程度の剪除マージン(手術の領域)に対してしっかりした剪除を行います。
さらに傷口周囲・皮弁へ
多血小板血漿(PRP)を注入し、早くきれいに修復させるという独自の方法を追加します。腋窩皮弁部分がどのように治っていくかをPRPを使用した場合と使用していない場合で時間的変化を調べたところ、明らかにPRPを使用した側の傷の治りが早くきれいでした。 十分な剪除法やPRPのみならず、タイオーバーの工夫、ドレーンの工夫、術後管理の流れなど試行錯誤の末吟味しつくした方法は高い完成度だと考えています。蛇足ながら当院(宮崎クリニック)では再発症例は過去ありません。
わきボトックス注射
手術適応外の場合、あるいは手術はしたくないが汗は止めたいという場合にはボトックス注射が適応です。注射してから1週間以内に効果が出てきて6〜10ヶ月持続します。麻酔クリームを使用してから極細の針で数か所局所麻酔をしてからボトックスを皮内に細かく注射していきます。費用のことを度外視すれば非常に満足度の高い処置です。